特別な場所 最強のパワースポット?
たまに地方へ行くことがある、ある場所を夜に車で通りがかった時のことだ。
生まれて初めて通るところで、事前の情報もない場所。
車のライトで照らされた部分だけが見えるだけで後は真っ暗闇。
かろうじて、両側が畑でその奥が山になっているのが分かる。
急に強い力を感じた、エネルギーっていうのか、なんというか、俺はここにいたことがある、ここに住んでいたとハッキリわかるような感覚。
幼い時の思い出などを思い出すのと同じように懐かしい感覚や、風景が頭に浮かぶ。
思い出があるのだ、いつの時代だろうか、間隔としてわかる、まだ車とか電気がない時代。
何だこりゃという風に本当に驚いた。
今までいろんなところに行って、この場所に来るまでにも、似たような田園風景はいくつも見てきたから、風景に感動しているわけではないのは今までの経験から判断できる。
というか辺りは夜で真っ暗闇だから感動する要素はない。
でもわかるのだ、両側の畑には稲穂が実った風景が広がり、野良仕事をしている人がいて、かつてそこに一つ小さな小屋が立っていたのがわかる。
150メートルくらい進んだだろうか、感覚が元に戻った、さっきの変な感覚とは打って変わって、普段の感覚に戻った。
あれは何だったんだろう、とても不思議な感じがしたことにものすごく強い違和感を覚えた。
幸い泊りで出かけたのと、車でもう一度同じところを通ってくれるというので、今回は昼間に行ってみた、多少雰囲気は夜と昼で違うもののやっぱり、ある範囲に来ると強いエネルギーを感じる。
またあの変な感覚がするのだ、気のせいではない。
なんなんだよこれはと困惑しているとやっぱり、150メートルほど進むと、スーッと元の感覚に戻るのだ。
分かったことはある一定の範囲で感じるエネルギーで、そんなに広くはない、なんか懐かしい感じがするそれだけだ。
あんま、不確かな胡散臭いことは言いたくないけど、おそらくありきたりの言葉で言えば前世の記憶が残っていたのが蘇ったというのが合うのかと。
自分でも手を使わないで人の痛みをとったり、遠隔で治療したりするから、知識のない分野を頭ごなしに否定するのはいかがなものかと思いながらも、何か胸に引っ掛かって取れない。
そして数週間がたったある日、またその場所へ行けるチャンスが来た。
今度は夜、やっぱりある一定の範囲に入ると変な感じがする。
今度はお腹周りに丹田のようにズシンと重たいエネルギーをハッキリ感じる。
行くたびに感じるエネルギーは違うが、ハッキリと感じるのは同じだ。
自分の感覚が違ってきているのか、慣れてきたせいで感じ方が変わっているのかは知らないが。
こんどは降りてみたいと申し出て、車から降ろしてもらった。
降りた瞬間は何も起こらない。
カーブで膨らん先に車を止めたので、対向車がこちらに向かってくる位置のため、落ち着かないが、意識を周囲に傾けてみる。
やはり強いものは感じるが、他に特に進展はない。
こういう時は瞑想に限る。
たったまま目を閉じて瞑想を始めるが、車が数分おきに通るために落ち着かない。
でもこのチャンスを逃すと、次いつまた来れるか分からないので集中する。
数分すると体の中心から力が抜けていくのが分かる。
そして、自然と顔が上向きになり脱力した掌が外側を向き始め、物凄くリラックスした状態になった。
目を閉じた頭の中に10センチほどの筒のような空間に自分の意識が集中して空に向かって真っすぐどこまで空の方に地球を超えて宇宙までずっとずっとその先まですごい勢いで意識だけが進んでいく感じがした。
どこまでも進んでいくと、なんだこれは物凄く気持ちが良いし、何が起きてるのか分からないが、いまま一度も感じたことがない感覚なだけに感動したり、色々な思考が巡っていたが、車の走行音や、運転手の人の気配で気が散ってしまい、今度は逆に今通ってきたところを元に戻ってくる感覚がハッキリした。
大抵気功でもなんでもそうだが、一度感覚をつかめればあとは再現できるので、またやればよいと思い、瞑想をやめてその場を後にした。
本当に何が起きたのか良く分からないが、一つ言えることはめちゃくちゃ浮遊感があったり、心地よいので、好きな時にできるようになれば、はまってしまう事は間違いない。
意識して出来るようになりたい