技術があれば接客はいらない


整体院を10年経営してわかったことがあります。

お客さんは患者様お客様と言った接客は求めていない。

あればいいけどなければないで別に求めないという程度です。


なぜなら、お客さんが求めているのは辛い症状や痛みを何とか解決してほしいのが要望だから。

ではなぜ、お客様患者様といった行き過ぎともいえるような接客が流行るようになったのか、それは整体師なら腕がないから、ただそれだけ。

余談ですが以前勤めていた会社の代表がカリスマで、30歳を前にして多店舗展開して成功を収めた人がいます。

その時何となく教えてもらっていたことが、自分で整体院を経営してみて、物凄いためになる事を教えてくれていたのだと思い出すたびに感謝しています。

この方がいてくれたからこそ、間違いなく今の自分はいると思います。


今回の顧客満足の話以外にもたくさん為になる事を教えてもらいました。

その方が教えてくれたのが、顧客満足が100%になれば患者さんリピートしてくれるという話でした。

たとえば接客50%、技術30%、店の雰囲気や内装が20%で合計100%です。
100%満足してくれれば、次また来てくれるといった理屈です。



接客は必要ないという話に戻りますが、患者さんを満足させられる技術がないから、接客で補う必要があるのです。

一般的な整体院やカイロプラクティック・鍼灸院・接骨院・整骨院は、


接客

・片膝をついて接客したり

・患者様・お客様と読んだり

・無駄な世間話でコミュニケーションを深めようとしたり



店の雰囲気づくり

・漫画をおいたり

・白衣を着て権威的な立場を取ろうとしたり

・店の中に患者さんと一緒に写った写真を張って賑わいや流行っている感をだそうとしたり

こんな感じで身体を治すこととは直接関係ない事に努力をしています。


正直やり口が安っぽくて好きではありません。これって例えると、凄く吸引力が高い掃除機がほしいのに、付属品は沢山ついてるけど、あんまり吸い込んでくれない掃除機を買わされるのと似てませんか?

こういうお店つくりをしている店は、勘のいい方は違和感があったり、気が付いて黙って店から離れます。というかこの手の話は他のお店に行って治らなかったお客さんが教えてくれます。

技術があれば治療院の集客セミナーで流行っている、新人でもすぐにリピート率80%超えられるカウンセリングテクニックなんてものを覚える必要もありません。

しかも院長がみずからリピート対策を学んでいる始末です。そんな暇があるなら技術セミナーに行けよと心底思います。


ちなみに自分はガチで接客しません。

でもリピート率が100%の月もあります。

これはなぜかというと、整体が終わった後に確実にハッキリ痛みや辛さが軽くなっていたり、体が楽になっていると実感してもらえているからだと思います。


整体が終わった時点で顧客満足が100%になっていれば、わざわざこちらから「次回の予約をされていかれますか?」と聞かなくても、お客さんの方から「次はいつ来たら良いですか?」と聞いてくれます。

一回一回真剣勝負で結果を出すことにこだわってきたせいもあるかもしれませんが、

お客さんが望んていることをしてあげれば、自然と顧客満足は100%になるのです。


結果やることやっとけば接客しなくてもオーケー、勝てば官軍と言う話です。


ただ技術を身に着けるまで何年もかかります。

一流のシェフや板前さんになるまで何年も修行が必要なのと同じです。


そうなると一人前になるまでお店が儲かりません。

だから長い修業期間が必要なのです。でも最近のお店はすぐ独立する、そして下手な治療院が増える悪循環ですね。


理想ばかりでは食べてはいけません、だから経営を基準にして考えると、やっぱり店の雰囲気づくりや、接客も大切なのです。

結局お客さんの事だけ考えると結果を出せる技術が大事ですが、従業員を抱える経営者や家族のある個人の院長は、そうも言っていられないという現実があります。


まとめると経営や生活の事を考えたらリピートしてもらうために接客は必要だけど、

100%お客さんの事だけを考えたら、技術が大事ってことだと思います。