本当の自立って何? 一人暮らしや就職が自立なの?

自立するコスモス

 

最近思うのは自立というと一人暮らしをするという印象が強いが、実はただ働いて一人暮らしをするだけでは本当の自立といえないのではという考えを持っている。

 

もし、自立の定義が働いて一人暮らしをするというのなら、アルバイトでも契約社員でも何でもよいという事になるからだ。

 

しかし、正社員じゃないと保証がー、生活が安定しないーなど、色々な不安が出てくるから、正社員じゃないと!! 社員になればしばらく安泰!など正社員神話みたいな考えが一般的なのではと。

 

上場企業や給与が徐々に上がっていき老後も安泰の企業ならそれでよいと思いますが、実際は違う人が多い。

 

ある程度で頭打ちになって、そのうち自分の年齢より低い給料しかもらえない会社の正社員の人が多いのでは。

 

そういう人に将来どうするの?ってきくと、見て見ぬふりをする人がほとんどで、不思議な事に泥船に乗っているのはわかっているのに、対処しようとしないのです。

 

 

でも、そもそも自立という言葉を辞書で調べると自分以外のものの助けなしで、または支配を受けずに、自分の力で物事をやって行くこと。

 

んんん?あれ??? 会社に勤めてるってことは、めちゃめちゃ会社に依存してない?と思ってしまうわけです。

 

会社に支配されて、会社のしがらみの中で生きているわけです。

 

これって自立していると言えるかというと、会社が親で、会社のお手伝いをしている子供が自分という関係なら、自立していないと思うのです。

 

 

現代の社会人は動物園の芸を覚えたアシカ、トド、シャチなどの動物と同じように思えます。

 

場所も芸も、お客さんもすべて用意してもらって、企業から「はい、どうぞ」というように、最後の仕上げ作業を任されてやるのが仕事になっている。

 

営業、技術など部署ごとに分かれている場合も同じで、それぞれの部署は一端を担っているだけなので、他の部署の事はわからないし、できない。

 

 

作業という芸を覚えて、給料という餌をもらって生きていることに気が付かない人が多い。

 

自分で生きているように思っているけど、ふたを開けたら芸という作業をして、定期的に給料という餌をもらって生きている。

 

 

そして芸を覚えて暮らしている動物が親になったとして、子供に野生で生きる生き方を教えることが出来るのだろうか。

 

 

昔は丁稚奉公というのがあって、田舎からとかどっかから出てきて、何も分からない状態から修行して、商売のやり方を覚えて自分の故郷に帰って商売を始めるってありますよね。

 

 

自立とは自分で食べていける能力を養って、自分の力で生きていけている、生きられる人の事だと思います。

 

 

会社の業績が悪い、景気が悪いと自分以外のせいにしている大人は、まるで不登校や引き籠りになって、自分の両親を責めている子供と似ている。

 

 

真面目な話、無駄に長く会社にいると動物園の動物のように生きる力がなくなってしまうように感じる。

 

 

だからいざ会社に不満がたまり、会社を辞めたくてもやめられない、自分に何ができるか分からない、でも探すこともしない、実際にいるのです、こういう大人が。

 

決められたお小遣いで暮らしているお父さん、お小遣い管理されるとか子供ですか?

 

数十万稼いで、お小遣いもらえるのは数万円で何のために生きているか分からないっていう人いますけど、それはお前さんの稼ぎが少ないから。

 

お金があって、自分で管理するのが面倒だから、奥さんに任せるってのならありだと思います。

 

そもそも稼いでいるお父さんは、ほとんどが奥さんにお金の管理をさせていません、定期的に生活するに十分なお金を奥さんに渡しているのです。

 

お金がなくて管理してもらっているなら、管理されないようにしっかり稼ぐ方法見つけるなり、キャリアアップするなりして金稼げよって思います。

 

大人にこういう事を言うと、宿題をやらずに駄々をこねる子供みたいな言い訳をするか、諦めているのが目に見えている。

 

給料の安い人間に将来どうするか聞くと、答えが返ってきません。 老後の事や給料が上がらないと困るとわかっていても、気にしないようにしているのです。

 

そして社会に出て自立した気になって会社に依存している大人が、自分の子供に自立できるようになれるような、それぞれが生きてきた中で身につけた人生哲学などを教えることが出来るのだろうか。

 

 

動物園で餌をもらって生きて、野生で生き抜く力を失った動物が、子供に野生で生きてく方法は教えられないのと似ているかもしれない。

 

 

 

大人は勉強しろ、勉強が大事だ、良い成績を取れというけど、勉強が全てなんですかね?

 

絶対違うと思うけど、受験して大学行って就職してっていう人生しか歩んでないから、他の事を教えられないのです。

 

 

 

なまじモノがあふれて生活が楽になったせいで、勘違いした親たちが共働きまでして、身の丈に合わない学校に通わせているのを見ると複雑な気持ちになります。

 

そして受験に敗れて、つぶれていく子供を多く見ています。

 

 

結局は学校や大人が希望や未来のない教育を子供にするのが本当に良くないと思います。

 

 

今の教育が、日本の国民を自立をさせないようにしているとも思っています。

 

なぜなら、受験をさせて就職をさせるという価値観が全てだという教育だからです。

 

個人で商売を初めて見ようだとか、会社を作りたくなるような教育ってあるんですかね?

 

自分の好きな事を見つけるような教育とか、好きな仕事をして生きてく生き方とか、希望のありそうな教育があると、この国の未来も少しは明るくなるような気がします。

 

でも、私も例外ではないですがこういう層の人がいるからこそ、、、という考えもあるので、本当に難しい。

 

会社のせいにしているけど、力をつけて別の会社に転職や就職しない大人。

 

親のせいにして自立しない子供。

 

 

大人は、景気の悪い、給料の上がらない泥船のような会社にどっぷり依存して、毎日同じような日々を暮らして時間が過ぎるのを待つだけ。